日本生命、大阪にスタートアップ支援施設 26年春開業

日本生命保険は28日、大阪市内にスタートアップ向けの支援施設を2026年春頃に開業すると発表した。創薬やヘルスケアなどライフサイエンス分野の企業やベンチャーキャピタル(VC)などが集積する拠点を目指す。
最先端医療の研究拠点「中之島クロス」の8〜9階に開業する。延べ床面積は3109平方メートルで、会議室やコワーキングスペースのほか、オフィスなどを設ける。オフィスは施設利用契約を結ぶフレキシブルオフィスとする方針で、利用者は一般的な賃貸借契約と異なり内装や通信工事などの初期費用を抑えることができる。

施設は米国発のスタートアップ支援企業、ケンブリッジ・イノベーション・センター(CIC)が運営する。CICは世界9都市でスタートアップ向けの施設を展開しており、ライフサイエンス分野に強みを持つ。
国内では東京に拠点を持ち、4月には福岡にも進出する予定だ。CICのネットワークを活用し、スタートアップのビジネスマッチングや海外展開なども支援する。
日本生命はスタートアップや大学、VC、行政などが集まる場とし、連携を促してイノベーションの創出につなげたい考えだ。本業へのシナジー(相乗効果)として、健康寿命の延伸にまつわる商品やサービスの開発につなげることも目指す。